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30代男性に起こりやすい薄毛の原因1
最近、メディアなどで、若年性脱毛症という言葉を目にしたことはありませんか?
若年性脱毛症とは、一般的に20代から30代の男性がなる脱毛症として知られてきています。通常であれば、太い毛髪が生えて、ハゲとは無縁の若い世代。それがどうして薄毛に悩まされるのでしょうか。その原因の一つに、男性ホルモンの働きがあります。
もともと男性の体内で分泌されるテストステロンという男性ホルモンは、還元酵素と出会うことにより、ジヒドロテストステロンという物質へと変わります。このジヒドロテストステロンは、毛根にあるアンドロゲンレセプターに働きかける作用があります。この働きかけは、髪の育毛サイクルを乱してしまうのです。
ジヒドロテストステロンは、分泌量が増えることによって、毛髪が成長しきるのを待たずに抜け落ちてしまいます。
この問題となっている還元酵素ですが、5aリダクターゼと呼ばれています。体質にもよるのですが、人によっては、この5aリダクターゼが過剰分泌されることにより、ジヒドロテストステロンがかなり発生することになります。
その結果、若年性脱毛症になってしまい、薄毛へと変わります。この場合は、5aリダクターゼの分泌を抑制する治療を行っていくことになります。
30代男性に起こりやすい薄毛の原因2
飲酒量が多いことは、不摂生につながるだけでなく、生活習慣病や薄毛にもなりえるということが言われています。
もともと、アルコール分というのは、体内に入ると血流を促進する機能を有しています。そのため、血行が良くなり、体がポカポカしていきますよね。
だから、適度な飲酒は体にとっては薬となり、発毛促進にも役立つとも言われています。
しかし、だからと言って飲みすぎるのはやはり体にとっては害悪といわなければなりません。というのも、アルコール分が体に入ると、それを分解するために、肝臓が活発に働き始めます。この時、体内の水分を総動員してアルコールの分解活動を行います。
体内の水分ということは、体の皮脂腺にある水分なども集められていくので、必然的に体は乾燥状態へと傾いていきます。
その結果、頭皮までもが乾燥状態へと至ってしまうのです。頭皮は、適度な水分バランスと脂質バランスを保っています。そのおかげで、つやのある健康的で黒い髪が生えるのです。
しかし、頭皮の水分バランスが失われるとなると、毛根の蓄える水分も少なくなりがちです。すると、髪に行くはずだった水分が減ってしまい、弱い髪になり、抜けやすくなります。
それゆえ、薄毛になって行くのです。
30代男性に起こりやすい薄毛の原因3
30代に多い薄毛の原因の一つに、髪の洗いすぎが指摘されています。もともと、男性は女性に比べると皮膚の油分の分泌量が盛んです。
そのため、顔だけでなく頭にも皮脂がたまりやすくなってしまいます。このような状態を放っておくと、毛穴が詰まって、毛髪が育たなくなってしまいます。
そこで、巷で言われているのが、適度な間を開けて洗髪をすることです。
たとえば、夜、お風呂に入った時に髪を洗って、朝起きた時にも髪を洗う。そうすることによって、頭皮の皮脂バランスを適度に保ち、髪にとって最適な環境を作り出すのです。
しかし、この洗髪には問題があります。
つまり、使用するシャンプーによっては頭皮へダメージとなり、逆に髪が薄くなっていくのです。
たとえば、夏場に使用されている冷たい感触のするシャンプーなどは、清涼剤が用いられています。メンソールなどの清涼剤は、頭皮にとってはかなりの刺激となります。したがって、常日頃からこのようなシャンプーを頻繁に使っていると、頭皮が傷んでいき、髪が十分に育つのが難しくなっていきます。
また、シャンプーをする際に、爪を立てることも頭皮へのダメージとなります。頭皮が傷むと、必然的に髪が守られずに抜ける原因となるのです。