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男性向けシャンプーに入っている界面活性剤とは
男性向けの育毛シャンプーで皮脂を過剰に削ぎ落としてしまい、逆に毛穴が損傷して菌が付着しやすい状態にしてしまうシャンプーも存在します。
それは界面活性剤入りのシャンプーです。
界面活性剤は端的に言ってしまえば、油と混ざりやすい性質の成分で油と吸着することで汚れをそぎ落とす効果がある成分の一つです。
例えば食器洗いの際に油ものの食器を洗うのにも適していて、洗剤にも多くこの界面活性剤が配合されています。ただ、帯電防止作用があって、冬でも髪の毛に静電気を発生しにくくしてまとまりのある髪の毛に仕上げたり、雑菌作用も兼ね備えているため、決してマイナスの要因ばかりというわけではありません。
「界面活性剤は悪だ!」というような表記をしているサイトなどもありますが、使用してすぐに頭皮に炎症を起こすというわけではないので、そこまで心配する必要はないでしょう。ただ、界面活性剤を配合した育毛シャンプーを長期的に使っていくとなると、やはり決してお勧めできるものではありません。
界面活性剤入りのシャンプーで毎日頭皮を洗うには洗浄力が強すぎますし、皮脂を根こそぎ洗い落としてしまう可能性があるので皮脂を頭皮に一定量保つことができません。皮脂の分泌が過剰なまでに出ている脂性肌の男性には良いかもしれませんが、それ以外の方が毎日使用することは、決して適しているとは言えない成分です。
育毛シャンプーでは発毛することはない?
育毛シャンプーには決して発毛を促す成分は入っていません。医学的に発毛効果が認められたものはミノキシジルと呼ばれる成分のみです。
ミノキシジルが入った育毛シャンプーというのは現在、日本で販売されていません。なぜならば、ミノキシジルは医療用医薬品として扱われているため、医薬部外品に該当する育毛シャンプーに配合することはできないからです。
最近はCMや広告などで、あたかも発毛するように装った育毛シャンプーが登場していますが、その広告に目を向けてみると発毛するという表現は一切使っていないはずです。「髪に良い影響を与える」だとか、「頭皮にダメージを与えない」という表現のみで発毛に関する記載はありません。
そのため、育毛シャンプーを男性が選ぶ際には、発毛するかどうかについて記載されているものではなく、洗浄成分がどれぐらい入っていて、頭皮にどのような変化が生まれるのかというところを重視して検討する必要があります。
あくまでも育毛シャンプーは頭皮環境を整えるためのものです。実際に使用してみて、男性の薄毛改善効果が得られるかどうかは併用する育毛剤や内服薬による部分が大きいです。
ただ清潔な頭皮環境をキープしていないと育毛剤が上手く浸透していきませんので、育毛シャンプーも育毛剤と同じぐらい重要な存在です。
頭皮を柔らかくして薄毛を予防する
よく頭皮が硬い男性ほど薄毛になりやすいと言われます。
頭皮に潤いがあって柔らかい状態だとフケが付着しにくく、毛穴に角栓ができにくいというメリットがあるからです。乾燥している人ほど頭皮に浮かぶ皮脂がすぐに酸化して、それがやがて固体となって毛穴の蓋となる角栓へと変化してしまいます。
皮脂を酸化させずに程よい潤いを保ち、角質を柔らかくするには角質の溶解成分であるサリチル酸やトレハロースなどを含んだ育毛シャンプーを使用することが大切になります。あまり聞きなじみのない成分かもしれません。サリチル酸もトレハロースも天然資材や植物には配合されていないものです。
普段の食事で摂取することもないでしょう。
摂取するには育毛シャンプーを使ったり、育毛剤を使用するしかありません。毎日定期的に使用することでフケの原因となる角質を洗い落とし、皮脂腺から溢れ出る皮脂量の過剰分泌を抑えます。
フケ体質の方はもちろんのこと、乾燥肌やパサパサの髪の毛になってしまいがちという男性にも効果のある成分です。使用する時にこの2つの成分が入っているかどうかを購入前に一度確かめてみるというのも良いのではないでしょうか。
特に生薬成分を中心に配合した育毛シャンプーやアミノ酸系の育毛シャンプーに配合されているケースが多くあります。