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脂漏性湿疹
最近、テレビやネットで「脂漏性湿疹」という言葉をよく耳にします。
脂漏性湿疹は、「脂漏性皮膚炎」と呼ばれることもありますが、皮脂の分泌が多い場所(鼻の周辺や頭皮など)を中心に起こる皮膚炎です。
脂漏性湿疹は、炎症を起こして地肌が赤くなり、フケやかゆみをともないます。
きちんと治療しないと、慢性化したり、再発したりしやすいので、早めに適切な対策をとることが大切です。
皮脂の過剰分泌から起こる脂漏性湿疹
脂漏性湿疹の人は、過剰な皮脂が引き金となって頭皮の新陳代謝が早まってしまいます。
皮脂の分泌量が増えると、なぜ新陳代謝が早まるのか?
それは、皮脂の多い部位に常在するマラセチア菌が原因です。
マラセチア菌は、すべての人の頭皮にいる常在菌です。
脂分を好むため、量の増えた皮脂を取込んで、次々に脂肪酸へと分解します。
この脂肪酸が頭皮を刺激して新陳代謝を早め、角質がどんどん剥がれ落ち、大量のフケを発生させます。
原因その1:頭皮の乾燥
日々、洗浄力の強いシャンプーやアルコール成分を多く含む育毛剤によって頭皮が乾燥すると、脂分を補おうと過剰に皮脂を分泌するようになります。
原因その2:脂っこい食生活
バランスのよい食事は、過剰な皮脂分泌を改善するために土台となる重要なことです。
コーヒーやアルコール、糖分、脂肪分は皮脂量を増やします。