脂漏性皮膚炎にならないスキンケア方法

目次

脂漏性皮膚炎に効果的な化粧水とは

脂漏性皮膚炎に悪影響を及ぼすパラベンとは

抗真菌薬を使って脂漏性皮膚炎のスキンケア

脂漏性皮膚炎に効果的な化粧水とは

脂漏性皮膚炎になってしまった場合は化粧水に気を配る必要があります。

化粧水の中には商品の劣化を防ぐために防腐剤や酸化防止剤が配合されているものが存在します。

何年経っても販売できるようにと製造側の理由で配合されているだけで、肌に良いというわけではありません。

むしろ炎症や痛み、かぶれの原因となり、肌に良い影響を与えません。すでに脂漏性皮膚炎になっている場合は更に状況を悪化させてしまうリスクもあります。

化粧水には肌の乾燥を防いだり、保湿効果を持続させるという意味合いがありますが、できる限りアトピー肌や敏感肌の方でも使用して副作用が出ないような無添加のものを選択するのが一般的に良いとされています。具体的に挙げると、弱酸性の肌への刺激が弱い化粧水が理想的です。

刺激が弱い化粧水の方が角質層を壊すことなく潤いをキープしてくれます。乾燥や紫外線対策として非常に効果的です。脂漏性皮膚炎になってしまっている時は、特に老廃物や紫外線など外的要因によって、さらに炎症が悪化してしまう恐れがあります。

そのため、できるだけ患部に影響を与えないような低刺激のものの方が患部に悪影響を及ぼしません。あまり知名度がなく、売上が少ないスキンケア商品は防腐剤や酸化防止剤が配合されている可能性がありますので、しっかりとセイブンチェックを行った上で、低刺激の弱酸性化粧水を選択していきましょう。

▲目次へ戻る▲

脂漏性皮膚炎に悪影響を及ぼすパラベンとは

脂漏性皮膚炎になってしまった場合、化粧水や乳液などのスキンケア商品の成分はしっかりとチェックしておいたほうが良いでしょう。

成分の中にパラベンが含まれている場合は、そのスキンケア商品はしばらく使用を控える方が無難です。

なぜならパラベンは石油成分の一種であり、刺激が強く、皮膚炎やアレルギー湿疹を発症している時に特に相性がよくありません。

菌が付着しやすいので、もし患部に付着してしまうと強い痛みやかゆみを発症してしまう可能性があります。また、パラベンは化粧水のみならずハンドクリームや洗剤などにも配合されている可能性のある成分なので、直接手などの皮膚に触れる可能性のあるものは、しっかりと成分チェックを行ってから使用するようにしましょう。

基本的に健康体であれば微量のパラベンが皮膚に付着しても炎症を起こすなどの悪影響はないのですが、脂漏性皮膚炎を起こしている場合は免疫力が低下していて、そのような添加物などに触れてしまうと炎症を起こし刺激が起こってしまう可能性があります。

パラベンに含まれているパラオキシ安息酸は皮膚への刺激や過敏症を招いてしまうということが報告されています。

普段、化粧水などに配合されていて、特に皮膚への影響がないという方でも脂漏性皮膚炎の期間だけは使用を控えた方が良いでしょう。

▲目次へ戻る▲

抗真菌薬を使って脂漏性皮膚炎のスキンケア

脂漏性皮膚炎を起こしてしまう最大の原因はマラセチアと呼ばれるカビが発症することによって炎症を起こすことが理由と言われています。

このカビは皮脂腺からすぐそばにある毛穴付近に常在している真菌で、毛包内で増殖すると一般的に言われています。

増殖しやすい環境は皮脂の過剰分泌、汗をかいた後に放置していることによる皮脂の酸化などが考えられます。簡潔に言ってしまえば汗をかきやすい人や不潔な人に特になりやすい症状です。

日頃から清潔にしていれば、脂漏性皮膚炎はなりにくい症状ですが、なってしまった場合は抗真菌薬を取りいれた洗顔フォームやシャンプーが症状の緩和に役立ちます。具体的な成分としては、ミコナゾール硝酸塩やトリクロサンが殺菌作用や消毒作用があって、脂漏性皮膚炎を抑えるのに効果的な成分です。

他にも無水クエン酸やヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなども効果的です。真菌と呼ばれるカビの増殖を抑えるには、石鹸だけの洗顔ではなかなか落としきることはできません。殺菌効果のあるこれらの成分が配合されたスキンケア商品を用いて対策を講じていく必要があります。

これらの成分が配合された商品は医薬部外品で市販されているものでも入手できますので、医師の診断を仰がなくても自己対策できるスキンケアアイテムとなっています。

▲目次へ戻る▲