乾燥と脂漏性皮膚炎の関係

目次

乾燥肌だと思っていたのに、脂漏性皮膚炎?

「脂漏性皮膚炎」は、乾燥させるといいの?!

乾燥した寒い季節には「脂漏性皮膚炎」が発症しやすい?!

乾燥肌だと思っていたのに、脂漏性皮膚炎?

最近、頭皮がカサカサして痒みが増してきたので、乾燥肌かなと思っていたけれど、皮膚科で診てもらったら「脂漏性皮膚炎」と診断されたという人が増えています。自分は、いわゆる脂性の肌ではないと思っている人も、実はこのやっかいな「脂漏性皮膚炎」にかかる可能性も充分にあります。

もちろん、皮膚のバリア機能が損なわれ、乾燥して角質がはがれてしまう乾皮症、皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)やアトピー性皮膚炎も考えられますので、やはり早めに専門医に相談するのがよいでしょう。

では、「脂漏性皮膚炎」とは一体どんな病気でしょう。カビ(真菌)などが皮膚に異常発生し、頭皮や顔に炎症が起こる病気です。驚くことにこのカビは誰の皮膚にもいます。しかし様々な要因で人によっては異常に増えることが知られています。その要因には、「洗髪不足」「ビタミンB2・B6の欠乏」「睡眠不足」「食生活の乱れ」「ホルモンバランスの崩れ」「ストレスの多い生活」などがあげられています。

「脂漏性皮膚炎」は頭皮だけに限らず、鼻のわきや耳の中、耳の後ろなどの皮膚もポロポロとむけたりかゆみが出たりします。この「脂漏性皮膚炎」を治すには、毎日シャンプーして清潔さを保つだけでは改善できません。まず皮膚科などで早めに診療を受けて相談し、根気強く治していくことが完治への近道です。

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「脂漏性皮膚炎」は、乾燥させるといいの?!

フケやかゆみを伴う「脂漏性皮膚炎」は、皮膚に住み着くカビ(真菌)が脂をエサに増殖し炎症を起こすと言われています。では、菌を増殖させないために、エサである脂を除去し乾燥させて菌を殺してしまえば・・・とそう思い、強力な脂落としの市販シャンプーと垢すりを使って、乾燥させた方の体験談の結果は、完治どころかさらに皮はポロポロはがれ、かゆみが増したそうです。

「脂漏性皮膚炎」は、一度かかってしまうと、なかなか治りにくいやっかいな病気です。頭皮だけではなく、鼻のわきや耳の中、耳の後ろなどの皮膚もポロポロとむけたりかゆみが発生します。さらに「脂漏性皮膚炎」は、フケやかゆみだけではなく脱毛の原因にもなると言われています。

対処法としては、まずは早めに皮膚科などの専門医に行こことが肝心です。カビ退治はお医者さんに任せましょう。抗真菌薬のシャンプーやビタミン剤、ステロイド系抗炎症薬など、症状に応じて治療方針を案内してくれます。

いずれにしても、単に「乾燥肌だから…」と放置しておくことが一番あぶないこと。頭、顔がかゆくなり、髪の毛も抜けていってしまいます。自分のために、早めの行動が大切です。

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乾燥した寒い季節には「脂漏性皮膚炎」が発症しやすい?!

空気が乾燥してくる秋から冬にかけて、「脂漏性皮膚炎」の発症者が増えてくる傾向があるそうです。乾燥や寒さによって肌荒れで皮膚科を訪ねる人の中の多くは、この「脂漏性皮膚炎」と診断されています。

フケやかゆみを伴う「脂漏性皮膚炎」は、一度かかってしまうと、なかなか治りにくいやっかいな病気です。頭皮だけではなく、鼻のわきや耳の中、耳の後ろなどの皮膚もポロポロとむけたりかゆみが発生します。さらに「脂漏性皮膚炎」は、フケやかゆみだけではなく脱毛の原因にもなると言われています。

「脂漏性皮膚炎」の原因は、皮膚に住み着くカビ(真菌)が脂をエサに増殖し炎症を起こすと言われています。カビは誰の皮膚にもいる常在菌で、積極的に悪さをする菌ではありません。しかし、空気の乾燥や寒さで肌が刺激されると皮脂が過剰分泌されるため、皮脂を栄養源に生きているカビが増殖すると言われています。

「脂漏性皮膚炎」の予防法については、こまめに洗髪や洗顔をして、頭皮や皮膚をとにかく清潔に保つことが肝心。そして規則正しい生活を送ること、ビタミンB群が多く含まれている食品を摂るなど、食生活に気を使うことも大切です。また、この季節乾燥という刺激をできるだけ避けること。しかし、それでもフケが多い、かゆみが酷くなった場合は、早めに皮膚科に相談に行きましょう。

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