馬油の成分を検証してみました。

目次

馬油は不飽和脂肪酸

馬油は熱をとり化膿を防ぐ

馬油の日持ちはビタミンEが決めて

馬油は不飽和脂肪酸

馬油の名を聞いたことはあるが、何がどういいのか分からない人もいるのは確かです、しかしそれは成分を知ることにより、馬油の良さを知る事にもつながります。

これから馬油を使ってみようと思う人のために、その成分を追ってみましょう。

昔の馬油は、祖製油で臭いも強い物でした。

最近のものは、純度が高く優れた製品が多く出回っています。現代の馬油は、馬の脂肪を絞って濾過し、それをさらに脱臭し、クリーム状に加工したものとなっています。

基本的には無味無臭です。酸化防止のため、ビタミンEを添加したものもあります。

一般的に動物性脂肪には、飽和脂肪酸が含まれており、コレステロール増加の原因とされております。

それに対して同じ動物性脂肪の馬油ですが、飽和脂肪酸が含まれていない、不飽和脂肪酸で、63%を占めています。

馬油は、馬の脂肪分から作り出していますので、不飽和脂肪酸は、植物性に近いと言えましょう。

その植物性は、「リノレン酸」「リノール酸」「イレイン酸」「アラキドン酸」などを作ることができるので、他の動物性脂肪とは違うと言うことができます。

そのため、肌への浸透力が強く、われわれ人間の皮脂ともよく似ていると言われています。

こうした理由で馬油は皮膚に最も良いと言われています。他の成分としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、などがあります。

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馬油は熱をとり化膿を防ぐ

馬油には他の成分に見られない特筆すべく性質を持っています。それは非常に強力な浸透力です。

表面はねっとりとしていますが、肌につけると、数秒もたたないうちに、皮膚の内部にスーッとしみこんでいくのが解ります。

そのため短時間で皮膚組織に浸透するので、肌はさらさらとさっぱりします。下着にべとつくこともなく、全く違和感はありません。

内部に浸透した馬油は、内部の空気を追い出し、油膜を張って外部と遮断するのです。つまり二次的に酸化を防止する働きがあるのです。

どのくらい深くしみこんでいくかといいますと、皮下組織の1㍉くらいの深さと言われています。

そこで完全に空気と置き換わって、細菌類を吸収して油の中に封じ込めてしまうと言う訳です。

こうして細菌の活動を封じ込めてしまうので、皮膚の化膿を食い止めると言うことになります。

それともう一つの特徴も兼ね備えています。それは、皮下組織に浸透した馬油の刺激により、血行を良くする働きもあります。

人体にこうして深く浸透するのは、動植物の油では、馬油しかないと言われています。こうした性質を持つ馬油は、炎症を鎮め、患部の熱を速やかに取り去ることができると言う訳です。

不飽和脂肪酸という成分を含有する、馬油の効果はますます拡大する一方です。

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馬油の日持ちはビタミンEが決めて

油脂には植物性の油と動物性の油があります。植物性の油は、人体内で作れないリノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸が多く、カロチンなども含まれています。

それに比べて動物性はラード(豚の脂肪)、ヘッド(牛の脂肪)、バターなどコレステロールを多く含んでいます。

草食動物である馬からとった脂肪は、その成分構成はかなりの違いがあります。脂肪にはコレステロールを多く含んだ飽和脂肪酸と、コレステロールの沈着を防ぐ不飽和脂肪酸とがあり、現代の馬油はこの不飽和脂肪酸が主成分となっています。

現実に、髪の毛の色が白から黒になったり、シミが取れたり、などの効果を考えますと、若返りのビタミンEの効果は否定できません。

このビタミンEには、血管を拡張して血液の循環を良くする働きがあります。これはしもやけや冷え性の予防にもなります。

またビタミンEには、ガンの予防に効果があることは知られています。馬油には、この酸化を防止する少量のビタミンEが添加されている製品もあります。

このビタミンEの混合によって、馬油は、酸化を防止し、長持ちすると言う訳です。この長持ちする馬油は、美容、食用、皮膚病、などの効果のほか、漢方概要薬やはり、マッサージなどとの併用も考えて使うと、より効果的といえるでしょう。

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