商品開発秘話

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1.まさか自分が・・・ハゲだと知らされた時の恐怖

2004年の9月でした。その頃私は、飲食事業に携わっている時期で毎日バンダナにエプロン姿で、
来ていただくお客様と楽しく、時に厳しく飲食業を心から楽しんでいました。

そんな残暑も残るある日、仕事が終わり帰宅して楽しみのお風呂に入ろうとしたところ、何気なく見た鏡に信じられない姿が映っていました。そう、頭皮です!頭皮が明らかに見えるんです!

なんとも言い難い恐怖感。焦り。絶望感。そして、どうしてオレが!!
という抑えようのない感情が溢れ出します。早まる鼓動を感じながら、
私は必死で逃げ道を探していました。


・・・・バンダナのせいだ!変なクセがついて薄く見えるだけだよ!と。
・・・・照明のせいだ!たまたま角度が悪いのだと、違う部屋で鏡を見たり、
照明を消してみたりとまさに無駄な抵抗とはこのことであったのでしょう。

そして、何とか気を静めて一日を締めくくるお風呂に入り
「今日見たことは無かったことにしよう!」と、忘れることにしました。


翌日からは、日々の忙しさのおかげで仕事中は何とか忘れることができたのですが家に帰ると、
気分が落ちていくという毎日を過ごしていました。

そんなある休みの日に、親しくなったお客様とゴルフに行くことに。
そこで私は決定的な一言を言われました。

お客様:「弥富君、普段バンダナしてる所しか見てないから私服はイメージちがうね~。」

私:「そうですか?」

お客様:「ん?弥富君、結構キテるね。」

私:「キテる?」

お客様:「髪だよ。前頭部のところ。」
「歳いくつだったけ?弥富君は。」

私:「30ですけど・・。」



と、そのお客様は私の頭皮を触り始めました。ちなみにそのお客様はコンサルティング会社社長でしたが、15年程前は美容室を3店舗経営していたこともあり、かなり頭髪のことについて詳しく、当時の私にとっては、チンプンカンプンな専門用語で説明してくれました。


お客様:「う~ん。35。長く持って40歳までだね。」

私:どういうことなんですか!?

お客様:何のケアもしないでいたら、40くらいには隠しようがなくなるってことだよ。

私:・・・・!!

お客様:「せめて、マッサージくらいはやっておいた方がいいよ。
その業界離れてもう結構時間が経ってるし、
理論だとか技術もコロコロ変わるから詳しい方法はわからないけどね・・。」

私は、知りたくはない事実を突き付けられました。

もう、ゴルフどころではありませんでした。
この日のゴルフのスコアは墓場まで持っていこうと思っています。