薄毛の人は遺伝的に発毛を促す力が弱い？

薄毛になってしまうと、「遺伝なのでしょうがない」と諦めている方もいらっしゃるようですが、遺伝による薄毛の割合は決して100％ではありませんので、そこまで気にする必要はありません。

ただ、薄毛になる要因は遺伝によるものと考えている人が最も多く、ストレスや不規則な生活、栄養不足などよりも根本的な問題として遺伝でハゲてしまうと考えている人が最も多いことが分かっています。

また、女性の場合はドライヤーやパーマ、カラーリングなどが影響して薄毛になってしまうと考えている人も多いことが分かっています。

遺伝による薄毛の影響は両親や祖父の影響があると言われています。

薄毛になってしまう人は発毛する力が弱く、ケラチンを生成する力が弱いということが分かっています。

ケラチンを作り出す力はBMPとエフリンが重要な鍵を握っています。

この2つには毛母細胞に栄養を送り込み、毛乳頭から発毛させる働きがあります。この2つの力は遺伝によって決まると言われていて、毛母細胞が衰えている人はこの力が弱いということが徳島大学の研究でわかっています。

遺伝によってハゲてしまう人はBMPとエフリンの増強を行う必要があるのですが、具体的な解決策はまだ解明されていません。

薄毛の要因はヘアサイクルの乱れ

遺伝によって薄毛が発症してしまう場合、ヘアサイクルの乱れが生じていて髪の毛が生えている成長期の期間が短くなってしまうということが考えられます。

人間の髪の毛は成長期と退行期、休止期の三つの期間がありますが、薄毛が目立つ方は退行期から休止期の期間が長くなり、成長期がほんの数ヶ月程度しか持たないということがわかっています。

正常なヘアサイクルであれば退行期が2、3週間程度済んで、休止期も数ヶ月ほど経てば、すぐに成長期へと変わっていくのですが、薄毛の進行が激しい方は休止期の期間が長くなってなかなか成長期へと移行しないということが考えられます。

遺伝による影響となるとなかなか改善が難しいのですが、その場合はヘアサイクルの乱れを直すために育毛剤や育毛シャンプーを使い、ヘアサイクルの正常化を取り戻すというのが必要不可欠になります。

育毛シャンプーや育毛剤には毛母細胞が分裂して活性化させる働きが誰にもありますので、遺伝とは別に毛乳頭に効果的な作用を与えることは間違いありません。

毛根は基本的に年老いてきても無くなることはありませんので、栄養素を送り込んで活性化させれば発毛を促す可能性があるということになります。

遺伝によるハゲはホルモンの受容体と生活環境が関係している？

薄毛の遺伝はホルモンの受容体の感度が似てしまうということが考えられますが、それと同時に生活環境が似ていることで薄毛になってしまう生活環境があるということも考えられます。

ホルモンの受容体の感度が似ているとテストステロンと5aリダクターゼと呼ばれるハゲの大元となる物質の結びつきが行われやすくなってしまいます。

その結合を阻害できないと薄毛の原因となるジヒドロテストステロンと呼ばれる物質を発症してしまいます。

つまり、遺伝によって元々薄毛の物質が生成されているというわけではなく、遺伝の影響で男性ホルモンが薄毛の物質となるジヒドロテストステロンに変化しやすいということが考えられます。

これを阻止するには、20代のうちから育毛シャンプーや育毛剤などを使用して対策を怠らないことがポイントとなります。

薄毛になってから薄毛の改善をするということよりも、若いうちから常に予防や対策を行っておくのが一般的に良いとされています。育毛シャンプーや育毛剤などは薄毛になってからしか使用できないというわけではありませんので、早いタイミングで使用して対策を講じていきましょう。

また、塩分や脂肪分の多い食事を摂取していると薄毛の原因となる血流の流れを悪くしてしまう可能性があるので、食生活の面からも普段から気をつける必要があります。遺伝によって血流の流れが悪くなりやすい体質ということも考えられます。