健康な毛髪は、健康なカラダに宿る?回生薬局平野様との対談

健康な毛髪は健康なカラダに宿る

弥富と平野さんの出会い

異業種交流会のセミナーで平野さんが講演する機会があった際、一番前の真ん中に陣取って拍手や合いの手を入れていたのが弥富でした。

その後の親睦会で話すうちに弥富自身に興味が出てきて、交流を重ねるうちにウーマシャンプーの事を知ることになります。サイトを見てみてそのベースは東洋医学に通じるものがあると感じ、以後さらに交流を深め互いに刺激しあう仲になったそうです。

漢方とウーマシャンプーの共通点

-そもそも平野さんが漢方に興味を持たれたのは何がきっかけだったんですか?

平野さん:父の後を継がないといけないので薬剤師になったんですけど、学生を経ていざ店頭に立ってみると、いきなり初日にお客さまから「いつも飲んでいる薬なんだから早く出せよ!」「お前ら薬屋は言われた薬を出せばそれで良いんだよ!」とキツく言われたことがきっかけでした(笑)。 少なくとも医療人の端くれとして、皆様のお役にたちたいと思って薬剤師の資格を取ったんですけど考えさせられましたね。
私の漢方に関する考え方なんですが、 今の薬や西洋医学って「誰かのせいにする考え方」なんですよ。「治らないのは医者のせい」「効かないのは薬のせい」。自分はどこにもいないんです。
でも最近世の中は健康に関して大分考え方が随分変わってきました。「治すにはどうしたら良いですか?」という考え方をする方がでてきました。
「できるだけ薬の力は借りたくないので、私ができる事は何でしょうか?」
と、メモを取りながら受診する方が出てきたんです。
それでもどうしても治らない部分の薬を出してくださいって言われるんですね。そこで、その方が持っている「治癒力を応援する」薬の世界もあるのではないかと考えました。

そして試行錯誤の末、行き付いたのが「漢方」の世界でした。そこからさらに猛勉強して漢方相談を受けるようになったんです。
薬を飲むなら「自分が飲みたい」「自分の子供に飲ませたい」物が、良いじゃないですか?
僕ら薬屋だってそうです。天然の物や体にやさしい物がやっぱり良い訳ですよ。
ただ、どれが良くてどれが悪いといった偏った考え方は持っていません。
要はケースバイケースなんです。
緊急性を要する場合は「漢方で優しく治しましょう」なんて言ってられませんから(笑)
ある程度強い薬も絶対に必要です。
ちょっと横道にそれましたが、 ウーマシャンプーの商品コンセプトである「頭皮環境正常化」が非常に私が気に入ったんですね。 凄いなと思いました。
私も薬やヘアケア商品、化粧品などの販売に携わっていますが、 いつも自分のお勧めするものを販売しているわけではないんですね。
お客様のご希望もあって、それが欲しいと言われれば販売しないわけにはいかない。
そんな中でこのウーマシャンプーは私の漢方の考え方と近いものを感じたんですね。
私はおかげざまで様々な医療に関する販売チャネルを経験させていただいています。
病院からの処方箋で販売するお薬、ドラッグストアで取り扱うお薬や商品、
また薬局でお客様に合わせて処方する漢方薬。
それらを見ている目から、このウーマシャンプーの良さをお伝えできる部分はあるのではないかな、と思っています。
弥富:商品を開発する過程で当初は馬油でなく、別の材料を使う案もあったんですが、 却下されまして(笑)ここは馬油で行こうと。
ただずっと継続して言い続けていたのは「頭皮環境正常化」というコンセプトなんです。今でこそ頭皮環境やスカルプケアについて、 かなり着目されていろんな商品販売されていますが、当時そんな事言ってる人はだれもいなかったはずです。
平野さん:「頭皮環境正常化」って短い言葉ですけど、
すごいパワーのある言葉だと思うんですね。 東洋医学の考えなんです。
つまりは「頭皮の環境を自分の力で本来あるべき姿にしよう!」と言っているわけです。 某お薬の様に頭皮の血管を無理やり開いて云々?という事では、
ないんですね。まさに私の葛藤と一緒なんです。
例えば老若男女血圧が下がる薬を飲むのか、 その人に合った方法でその人自身の本来の血圧を整える提案をするかの違いなんです。
だからウーマシャンプーを初めて知った時に、この人(弥富)解ってるなって思ったんです(笑)。
弥富:ありがとうございます。
「頭皮環境正常化」を前面に出して、ウーマシャンプーを発売した当初、正直やっぱりなかなか売れませんでした。
というのも、その当時頭皮環境の事なんて、誰も気にしていなかったんですね。
「作物を育てるにはまず土壌から」なんてことより、 ダイレクトなコピーの商品の方が、 ガンガン売れていたんですね。
平野さん:今でこそ優しい効き目で、と言って理解していただける方も増えましたが、
その当時は特に「すぐ効く!」「よく効く!」と
宣伝していた商品が売れていた時代ですから。
「漢方」はその方の本来持っている自然治癒力を高める働きがあるのですが、
本人が例えば暴飲暴食を続けて睡眠時間は不規則で2時間しか寝ていない、
なんてめちゃくちゃな生活をしている方は、
漢方で折角いい方向に持っていこうとしても当然難しいんです。
あくまで「手助け」ですので。
「病気を治すのはあなた自身です」なんてちょっといい加減な響きに聞こえるかもしれませんが、
ある意味本当にそうなんです。ウーマシャンプーのコンセプトもこちらに近いと思います。
反対に強いお薬は自分の力で作用するものではありませんので、当然ずっと飲み続けなければならないんです。 あんまり言うとお医者さんに怒られちゃうんですけど(笑)。
弥富:よくCMしているシャンプーで「頭皮の脂を根こそぎ取る!」
みたいな事を売りにしたやつありますけど、体的には脂がなくなってしまうと、
そこから雑菌も入ってきてしまうしとんでもない事なんですね。
だからさらに皮脂を分泌して、結果ギトギトになってしまう悪循環。
逆効果になるんです。この辺が平野さんの「強い薬」の話と似ているなと思うんです。
ウーマシャンプーに入っている馬油は、昔から家に常備薬としてあったものです。
火傷やしもやけの時なんかに使っていました。
配合している生薬も昔からあるものです。
私はあまり「新成分」とかに触手が動かないタイプで、「昔からあるもんでいいんじゃないの?」って思っちゃう。
「絶対髪が生える!」って言われるよりも 「髪が生える為に、まずはその環境を整えましょう」って、 言われる方が納得できると思うんです。
その考えは、言われてみれば漢方よりなのかな、と思います。
平野さん:馬油が常備薬として家にあると、薬屋商売あがったりですね(笑)。
そのぐらい皮膚には良いものです。
シャンプーやボディーソープなんかでもそうですけど、 あまり脂分をそぎ落とし過ぎる商品を、子供が小さいころから使っちゃうと、将来どうなってしまうんだろうという想いはちょっとありますね。
そういう意味ではウーマシャンプーのコンセプトは 先を見据えた素晴らしいものだと思います。