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無添加の馬油の意味は?
発毛・育毛が期待できる馬油配合の育毛シャンプーは、世間でも結構認知度が高くなっています。インターネットで検索しても「馬油」というキーワードでヒットするサイトには石鹸やシャンプーがいくつか含まれています。
その中には「無添加の馬油」という言葉が出てくるものもあります。
特にシャンプーは薬事法上では化粧品に該当しますので、成分表示が義務付けられています。成分欄を見てみると、もちろんその中には馬油も含まれていますが、カタカナがいっぱい出ています。
馬油そのものは馬の脂肪から抽出されたもので、単独で育毛シャンプーや石鹸になるというわけではありません。
それでは、「無添加」と強調するのは何故でしょうか。
馬油の不飽和脂肪酸の割合が多いという特徴から、非常に酸化しやすい素材になっています。
馬油そのものを軟膏のように使うのであれば、それほど臭いを気にする必要がないのかもしれません。しかし、石鹸や育毛シャンプーとして使用するのであれば、それは大きな障害となります。無添加の馬油で育毛シャンプーや石鹸に利用できるということは、開発努力の賜物です。
無添加の馬油はどうやって作るのでしょうか?
必要な成分を残して不要な成分を除去するというのが「精製する」ということです。馬の脂肪に含まれている不純物は、当然ながら油に溶けやすい成分が多いです。
不純物といっても悪いものばかりではありません。脂溶性ビタミンといって、油に溶けやすいビタミン類も含まれています。
中でもビタミンEは酸化防止効果もあります。
精製するにしても、ビタミンEのような有効な不純物は残すように精製する必要があります。
また、馬油の機能に無関係な不純物は可能な限り除去する必要があります。それを実現できたものが、「無添加の馬油」と言うことになります。
言うのは簡単ですが、これがなかなか難しい作業です。
しかも、馬油の最大の特徴であるヒトの皮脂に近い不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の構成は残す必要があります。精製のステップ数が増えると馬油に含まれる脂肪酸の構成もくずれてくる可能性が高くなりますので、さらに難しい作業ということになります。
育毛シャンプーや化粧品に使用する馬油は、発毛・育毛効果や保湿効果が最も重要ですのでそれがなくなってしまっては本末転倒です。
馬油の良さを最大限に引き出し、頭皮の環境を改善する育毛シャンプーが実現出来ました。
無添加馬油を利用するメリット
無添加の馬油を使うメリットは、保存性や臭いだけの問題ではありません。
臭いを誤魔化すための香料や保存をよくするための酸化防止剤・防腐剤といった薬剤は、必ずしも皮膚に良いとは限りません。
可能であるならば余分なものを添加していないものを使いたいものです。
無添加の有効性はそれだけではありません。
馬油は民間療法で使用されて広まってきた素材です。現代では育毛シャンプーとして頭皮に悩む方々へ愛用されています。
その馬油を使った育毛シャンプーは、ヒトの皮脂の脂肪酸構成と馬油の脂肪酸構成が非常に類似していることと血行を良くする微量成分が含まれているということです。
馬油を使った育毛シャンプーのほかにも、馬油は多くの分野で大変評価されており、さらに現在様々な研究が行われています。