頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹

目次

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その1

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その2

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その3

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その1

頭皮のトラブルを防ぐため、ふけ、かゆみを防ぎ毛髪保護成分の入った洗浄力の強い市販シャンプーなどで皮膚を清潔に保つことはとても大切なことですが、思わぬ落とし穴もあるのです。

石けんやシャンプーなどを多用すると、汚れだけでなく、皮膚を守る大切な皮脂膜まで洗い落してしまうことです。皮膚の表面がガサついていたり、白い粉を吹き、時にひび割れができて痛みやかゆみが発生したりします。この症状を乾皮症/皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)と言います。

皮膚は通常皮脂などの働きで弱酸性に保たれています。ところが保護膜の壊れた皮膚は、アルカリ性に傾き、細菌の繁殖しやすい環境となり、細菌感染のリスクを高めてしまいます。髪や衣服が触れただけで、かゆみを感じたり、かぶれて赤くなったりします。早めに医師に相談し、的確な治療が必要です。

原因は、石けんやボディーソープ、各種洗浄剤の多用など体外からの刺激(外的因子)、高齢化にともなう皮脂や角質層の細胞間脂質、天然保湿因子の分泌が低下する体内の要因(内的因子)に分かれます。

他の疾患と同じように、頭皮のトラブルも生活習慣の改善がとても大切です。

▲目次へ戻る▲

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その2

高齢化に伴い皮脂(皮膚を守るあぶら)や細胞間脂質、天然保湿因子の分泌が低下すると、頭皮のトラブルや手の乾燥が現れることがあります。また、ボディーソープや石けん、シャンプーなどを多用すると、同様の皮膚環境をつくり、肌がかさついたり、白い粉が吹いたり、ひび割れができ痛みやかゆみなどの症状がみられることを、乾皮症/皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)という疾患です。

乾皮症/皮脂欠乏性湿疹になると、皮膚のバリア機能が破壊されるため、弱酸性に保たれた皮膚がアルカリ性に傾き、細菌が増殖しやすくなり、細菌感染のリスクを高めたりします。

原因は、2つに分類できます。上記の加齢によることは内的因子(体内の要因)に、ボディーソープやシャンプーなどの多用により頭皮のトラブルは外的因子(体外からの刺激)となります。

これらの症状が現れたら、早めに皮膚科の専門医に相談し的確な治療にあたることをおおすすめします。

熱いお風呂やシャワーは避け、ぬるま湯で短時間の入浴を心がけるなどの生活習慣を改善していくことも大切なケアとなります。

▲目次へ戻る▲

頭皮のトラブルⅢ 乾皮症/皮脂欠乏性湿疹その3

職業がら洗浄剤などに頻繁に触れる看護師や美容師のように髪を扱う人、石けんやボディーソープ、洗浄力の強い市販のシャンプーなどを多用する人では、体外からの刺激といった外的因子が原因で肌の疾患や頭皮のトラブルが発生したりします。

アトピー性皮膚炎の素因がある子供や若い世代、加齢や食生活・生活習慣などによる各種の分泌低下がみられる人などは、体内の要因(内的因子)が原因で頭皮のトラブル・肌の疾患が多発することがあります。

皮膚がかさつき、白い粉を吹いたり、ひび割れで痛みやかゆみを感じるなどの症状がでる乾皮症/皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)です。

本来皮膚は、皮脂や角質層の細胞間脂質、天然保湿因子などで保護され、肌の乾燥を防ぎ細菌の侵入を防げるなどのバリア機能を持っています。しかし、バリア機能が低下すると、上記の疾患になりやすく、時に細菌感染を引き起こすこともあります。

これらの症状がでたら、早めに医師に相談し、的確な治療に専念しましょう。また、ボディシャンプーや石けん、育毛シャンプーなどの注意書きをよく読み、自分にあったものを選ぶ等の生活習慣からのケアも大切です。

▲目次へ戻る▲