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食事で脂漏性皮膚炎を抑制するには
脂漏性皮膚炎を避けるには、その原因となる皮脂を作り出す食材を避ければよいということになります。
皮脂を作り出す原因は脂質の多い食べ物に特に含まれています。具体的にはカルビ、ベーコン、ソーセージ、マヨネーズ、ケーキ、アイス、マーガリン、落花生、バターなどに多く含まれています。
これらは摂取することで皮脂に生まれ変わりやすい食材といえます。皮脂が多くなると皮脂腺から皮脂が過剰分泌し、表皮の表面の角質層を皮脂と汗で固まった皮脂膜で覆ってしまいます。これが脂漏性皮膚炎になる原因となります。
洗顔やお風呂などで洗い落とす事も可能ですが、日中はどうしても汗が酸化して、皮脂膜が炎症を起こす状態を放置しまいがちになってしまいます。そうなると、やはり根本となる皮脂の分泌量を抑えるしかありません。
上記ご紹介した脂質の多い食べ物は特に寝る前に摂取してしまうと吸収率が高まってしまうので、夜はできるだけ控えた方が良いでしょう。皮脂膜は時間の経過とともに変質して皮膚に悪影響を与えてしまいます。角質を守るためには食事と洗浄の両面に気を使っていく必要があります。
また化粧水や乳液にも皮脂の構成物質である脂肪酸系成分やスクワランなどが入っているケースがありますので、あまりそのような成分が多く入っているものは控えたいところです。
皮脂の分泌量は脂質の量によって決まる
食事で脂質の多いものばかり食べていると脂性体質になってしまい脂漏性皮膚炎の可能性が高まります。
中高年のサラリーマンが、特にそのような体質になりやすい状況にあります。なぜならば居酒屋にあるようなメニューのほとんど脂質が高いためです。
具体的には、から揚げやコロッケ、イカフライ、メンチ、牡蠣フライなど揚げ物が多くあり、他にもお酒や焼肉など脂質の量が多いものが数多くあるため、皮脂の分泌量もそれに応じて高まってしまいます。
また調理する際にゴマ油やバター、ラードなどをたくさん使用しているため、これらも皮脂を作り出す原因となってしまいます。
では逆に言うと、どのような物を摂取して皮脂の分泌量を抑えれば良いかというと、野菜や海藻類が皮脂の抑制に役立ちます。特に緑黄色野菜のかぼちゃ、にんじん、ほうれん草にはビタミンAやビタミンEが豊富に含まれていて、肌の炎症を抑える抗酸化作用が期待できます。
また、ミカンやレモン、ピーマン、アセロラといったビタミンCを多く配合したものもコラーゲンを生成し、抗酸化作用があるので皮脂の分泌とはまったく無縁なので気にせず摂取できます。
このように食材によって、皮脂の分泌量を左右する食材がありますので、普段の食生活にも気を配っていくと脂漏性皮膚炎を防ぐことができるしょう。
ビタミンを摂取して脂漏性皮膚炎予防
脂漏性皮膚炎になると慢性化して、なかなか治りにくいという人もいます。
シャンプーや洗顔フォームを変えたり、炎症を起こしている部分を避けるため紫外線から身を守るなどのケアが必要になってきます。
そしてもう一つ注意を払いたいものが食事です。
食事が改善されないと、脂漏性皮膚炎がいつまでも治らないということが考えられます。脂漏性皮膚炎を解消するには、抗炎作用のあるものと皮膚症状の悪化を緩和させる効果があるビタミンを豊富に含んだものを、定期的に摂取することが脂漏性皮膚炎の症状を和らげるのに効果的です。
特にビタミンを豊富に含んだレバーやしじみ、緑黄色野菜のブロッコリー、ほうれん草、人参なども炎症を抑えるのに最適な食材といえます。ただし、ビタミンを多く含んだものだけを片寄って取るのではなく、食物繊維や炭水化物を含んでいるものも合わせて摂ることで新陳代謝が活性化され、より一段と脂漏性皮膚炎の予防になることが期待できます。
脂漏性皮膚炎を気にして食事制限までする必要はありませんが、コレステロールの高いものはできるだけ避けた食事を心がけたいところです。
ビタミンは野菜に多く含まれていますので、サラダとして食べたり、調理して食べたりなど幅があるので毎日摂取するのにもそこまで困ることはないでしょう。