脂漏性皮膚炎が完治するまで

目次

脂漏性皮膚炎の完治までの期間とは

脂漏性皮膚炎を治すには何が必要?

治りが悪い皮膚炎の場合、脂漏性皮膚炎の可能性も!

脂漏性皮膚炎の完治までの期間とは

脂漏性皮膚炎が発症してから完治するまでは症状によってもちろん個人差は異なりますが、数ヶ月程度続くケースもあります。

そして厄介なことは脂漏性皮膚炎にはまだ、それほど多くの処方がないと言うこと。一般的な処方としては、ケトコナゾールに代表される外用の抗真菌薬を使用して対処していくというのが王道の手段となっています。

脂漏性皮膚炎は急激にかゆみや痛みを伴うというよりも、なんとなく皮膚の赤みや痒みがなかなか取れないというところから、その症状が判明していくというケースがほとんどです。

実際に脂漏性皮膚炎になっても数週間程度は特に気にしないで保湿クリームや非ステロイド系の軟膏などを塗って対応する人が多いのではないでしょうか。

それでもなかなか治らないという場合に病院の診察で判明するというケースが多くなっています。脂漏性皮膚炎になった場合、発症した部位によってはクリームタイプを、頭皮の場合はシャンプーを使用して対処していくのが効果的です。

有効成分のケトコナゾールは真菌の繁殖を抑制し、痛みやかゆみを抑える効果があります。頭皮の場合は、フケを抑制するという効果も期待できます。

一般的な軟膏とは違い、ケトコナゾール配合のニゾラールの場合は1日に何回も塗布しなくても継続性のある効果があるので、1日2回の塗布で十分とされています。

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脂漏性皮膚炎を治すには何が必要?

脂漏性皮膚炎と診断されたら、2、3日はおろか、1週間程度で治ると考えるのは、やめたほうが良いでしょう。

なぜなら脂漏性皮膚炎となっている病原体は真菌と呼ばれる、いわゆるカビだからです。水虫と似たような症状なので、かなり長い間のケアをしていかないとなかなか治りにくい症状の一つと言えます。

脂漏性皮膚炎になったらその該当部位を毎日ぬるま湯で洗うことを忘れずに行うことが重要です。決してゴシゴシと洗うのではなく、殺菌作用の強い石鹸を使うのが効果的です。そしてしっかりと洗い落としたあとはヒルドイドローションやニゾラールなどを使って患部に塗布していきます。

決して勘違いしてはいけないのは、保湿性があるローションや乳液、化粧水などを過剰に塗布しないこと。

乾燥がきっかけで発症するものではなく、湿疹のようになって皮膚が炎症を起こすケースがほとんどです。むしろできるだけ、患部が蒸れないようにして乾燥させることが重要です。

肌が弱い方は非ステロイド剤の軟膏タイプで対処しておく方が良いでしょう。決してステロイド系の軟膏と非ステロイド系の軟膏を併用することは控えた方が良いです。皮膚がかぶれたり、剥けてしまう可能性もあります。

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治りが悪い皮膚炎の場合、脂漏性皮膚炎の可能性も!

脂漏性皮膚炎はニキビのようにプクッと紅潮した出来物ができたり、赤みを帯びて皮が剥けてしまうなどの症状が出ることがあります。

最初はニキビを治すような薬、例えばオロナインなどを使用して対処する方が多いでしょう。ニキビや吹き出物治療によく用いられる薬で、このようなもので対処するケースが一般的です。

オロナインに含まれている成分はクロルヘキシジングルコン酸塩液と呼ばれるもので、塗布することで細菌を沈静化して消毒する作用があります。

手洗いをするときにエタノールに添加して使われたり、消毒した効果に持続性があるということで手術前に使われることもある抗菌作用のある成分です。それでも脂漏性皮膚炎の改善効果を感じることができなければ、ニゾラールに配合されているケトコナゾールを有効成分とした軟膏薬に切り替えるというのも一つの手段です。

ニゾラールには脂質を落とす作用があるため、脂漏性皮膚炎に非常に有効な軟膏薬です。ニゾラールのシャンプータイプもあるので、頭皮に脂漏性皮膚炎の傾向が見られる場合は軟膏薬ではなく、シャンプーを使って対処することも可能となっています。真菌はしつこい細菌でもあるので、完全に治癒できるまで数ヶ月かかることも予想されます。

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