脂漏性皮膚炎のケア方法

目次

ビタミンを摂取して脂漏性皮膚炎対策

脂漏性皮膚炎に効くのはやはりケトコナゾール

普段の生活から脂漏性皮膚炎を防止する

ビタミンを摂取して脂漏性皮膚炎対策

脂漏性皮膚炎になってしまうということは皮膚が乾燥し、皮脂が酸化してしまうことが主な原因です。

皮脂はもともと粘膜性のある物質ですが、時間の経過と共に水分量が減っていき、皮膚の角質部分で酸化して固体に変化します。固体となった皮脂が長時間皮膚に付着していると肌荒れや皮膚炎を招いてしまいます。

一番の問題点は乾燥して皮脂が酸化してしまうことですから、それを防ぐには角質層を活性化し肌を常に潤いのある状態をキープしておくことが重要となります。

肌の潤いを保つためには、パントテン酸やビタミンを多く肌に吸収させる必要があります。とりわけ、皮膚に新陳代謝を活性化させる働きがあるのはビタミンA、ビタミンB6、ビタミンC、そしてパントテン酸です。

ビタミンAは皮脂の分泌を抑え、表皮細胞を活性化し潤いのある肌をキープすることができます。ビタミンB6は皮膚や筋肉の細胞分裂を繰り返し行うよう作用し、代謝を活性化させる働きがあります。

ビタミンCはコラーゲンの生成に大いに役立っていて、紫外線などの外的要因をシャットアウトし、肌トラブルの免疫力を高める効果があります。そして、パントテン酸はそのビタミンCの働きをサポートする役割があり、肌のきめ細かさや肌トラブルを阻止するのに有効な成分です。

これらの成分を摂取して脂漏性皮膚炎にならないような体づくりが重要です。

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脂漏性皮膚炎に効くのはやはりケトコナゾール

脂漏性皮膚炎を治すのに代表的なものといえば、やはり抗真菌薬です。

逆にいうと、現在の医療で脂漏性皮膚炎に効くのは抗真菌薬以外に今のところありません。肌のかさつきや頭皮の乾燥には、保湿クリームや育毛シャンプーを使うのが効果的ですが、直接的に回復する作用があるものは抗真菌薬が中心となります。

抗真菌薬に含まれている成分で脂漏性皮膚炎に効くものはマラセチアの増殖を抑えるケトコナゾールが有名です。ケトコナゾールには、フケの除去や真菌症を防ぐ効果が期待できます。

ちなみに抗真菌薬と一言で言っても、真菌の発症を防ぐ医薬品全般に用いられる言葉なので、その全てが脂漏性皮膚炎に効果がある薬というわけではありません。

例えば、ポリエン系の抗生物質の場合は食道カンジダに使われていますし、アリルアミン系の塩酸テルビナフィンは皮膚糸状菌症に使用される抗真菌薬です。

ちなみに脂漏性皮膚炎の場合、内服タイプと外用タイプのローションやクリームタイプがあるので、肌のかぶれが気になってしまう方は外用タイプではなく、内服タイプの薬もあるのでそちらを服用すると良いでしょう。

またケトコナゾールは薬ではなく、石鹸に配合されているものもあるので普段からそういった石鹸を使用していれば脂漏性皮膚炎になりにくくなるという予防策もあります。

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普段の生活から脂漏性皮膚炎を防止する

脂漏性皮膚炎は薬を使った治療が最も有効ですが、治癒に成功した人の意見で一般的に多く挙げられるものは、食事や洗顔などに気をつけるということです。

初歩的なことですが、こういった意見を挙げている方が非常に多いのが実情です。

もちろん外用の抗真菌薬やステロイド剤を使って患部の炎症を抑える必要もありますが、そもそも脂漏性皮膚炎の原因となっているのは肌や頭皮の不潔さ、食事で脂肪分の多いものを多く摂取していることが挙げられます。

ジャンクフードを日頃から食べていたり、洗顔を怠っているといつまで経っても脂漏性皮膚炎が薬を使っても治らないということが起こりえます。

ジャンクフードがなぜいけないかというと脂肪分が多いと血行が悪くなって、血液の中にコレステロール値が高まり、ドロドロの血液循環となってしまうからです。そうなるとを新陳代謝が活性化されず肌の状態も悪化してしまいます。

そして洗顔やお風呂での体の洗浄も重要です。

肌の清潔さを保っておかないと角質に皮脂の分泌が増えてしまって、湿疹ができやすくなります。でんぷう菌と呼ばれる真菌が肌に侵食し、水虫と同じように長期間に渡って菌が潜伏してしまうという状況が生まれます。

この状況を防ぐには、日頃から洗顔をきっちりと行い、汗を拭き取って皮脂の酸化を防ぐなど健康な状況をキープしておくことが必要となります。

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